というわけで、以前書いたことの繰り返しになるし、今さらというのもありますが、"STAY FREE"というレーベルを立ち上げたこと、RANGSTEENとの関わりで始めたことを改めて書いてみようと思います。
まず書いておくべきことは「最初にレーベルありき」ではなかったということでしょう。おれがレーベルを始めようと思っていたところにアルバムを出そうとしていたRANGSTEENとの出会いがあった、というような経緯ではなかったわけです。
そもそも"STAY FREE"とはRANGSTEENを出すために、当のメンバーとおれで立ち上げたレーベルなのです。
レーベルというのは本来そういうもの、少なくともスタートはそうあるべきだ、というのがおれの考えですし、今ある多くのレーベルもそうやって始まったのだと思います。レコード会社の始める商売レーベルじゃないわけですから。
そこで、なぜおれ(F)が、という話になるわけですが、これは別におれじゃなくてもよかったわけです。
メディア方面(今回インタビューや記事やレコードレビューを載せてくれた)雑誌やフリーペーパーでは、おれなどという人間を知っていてくれる極少数の人たちにもアピールするために、つまりそこは効果の大小は置いといても宣伝のために「Fがスタートさせた新レーベルからリリース云々」という惹句(もし惹句としての小さな役目を果たすとすれば)を載せたわけですが、要らんといえば、ほんとのところおれなんか要らんのです。
それではなぜおれの方で"STAY FREE"というレーベルを立ち上げる形にし、そこからのリリースということになったか。
それは、おれとして、どうしてもあの素晴らしいバンドが自主で出すというアルバムに関わりたかったからです。
そこに尽きます。
FIFI
